語としての意味を重視した起業と創業の使い分け

創業はビジネスのスタート

創業という語は起業という語に比べると、過去形で使われることもあって、創業者や創業一〇年といった具合に、新規に事業を始めた方や新規に事業を始めた時期を指すために使われることが多く、ビジネスのスタート時期にまつわる語としての利用がなされることからもわかる通り、経営形態や事業形態に関わりなく使用される語でもあります。

つまり創業という語はビジネスのスタートへのかかわりの深い語であると言え、新規事業を立ち上げた方は起業者ではなく創業者と称するのが、ビジネスのスタート時期は起業一〇年ではなく創業一〇年とするのがそれぞれ正しく、ビジネスに関わるか否かに関係なく、社会人としての教養として国語的な意味での使い分けはこなさねばなりません。

起業の持つビジネス・スタート以外の意味

起業は過去形で扱われる語である創業に対して、現在進行形や未来形での使用が大半で、起業を志す、起業を試みるといった形での使用が行われる語ですが、国語的な意味合いでの相違しかなかったにも関わらず、近年新規に意味合いが追加されており、ベンチャー企業のような創造性・革新性に特化した企業の起業や、新規ビジネスモデルを用いた爆発的な成長を遂げる企業の起業に際して使用されるケースが増加傾向にあり、ある程度ビジネスへの造詣が求められる方は今のうちに押さえておくべきかも知れません。

ただ、語の持つ意味の移り変わりは年代を重ねるごとに生じるものであり、常にその語の持つ意味が一律であるという保証は無いので、起業の用法や創業の用法も変化する可能性が否定できない為、最前線で事業の立ち上げに関わるのであれば、常に語の持つ意味にも意識を向ける必要があります。


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